藤田東湖
 幕末全国の志士から敬慕された藤田東湖は幽谷の子として水戸の梅香で生れ名を虎之介、彪と称した。若い時から文武の学に励み英気に富んだ。父の没後烈公斉昭の片腕となって、弘道館創立をはじめ画期的改革を断行した。恐れた幕府が烈公に隠居謹慎を命じた時彼も幽閉されたがこの機に著した弘道館記述義、常陸帯、回天詩史、正気歌は全国の読者を感奪させた。後 烈公と江戸で国防のために活躍中安政大地震に遭い不幸五十歳で没した。(以上、周知板より引用)